FXの相場分析レポート|2022年2月15日(火)

2月14日はウクライナ情勢のニュースが飛び交い、乱高下する展開となりました。
米英はロシアと戦争をしたがっているという記事も増えています。
様々なニュースが飛び交いますが恣意的なものも多く、各国の思惑が強く反映されているように見えます。
先日の誤報の件もそうですが、情報の精査が必要な時期となっています。

それでは昨日(2月14日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

東京時間は日経平均株価が下落して始まると、ドル円も下降圧力が強まり、ピボットをレジスタンスにして上値の重い展開となりました。
日銀は発表通り10年国債で指し値オペを実施しましたが、ドル円への影響は限定的となっています。

欧州時間は米国がウクライナの軍事侵攻がいつ起こってもおかしくないと警告した事もあり、欧州株式市場はオープンと同時に急落しました。
円が大きく買われる展開となりドル円も下落し、12日安値の115.00円まで値を下げます。
主要な節目に到達後はみ合いとなりましたが、ロシアのラブロフ外相がプーチン大統領に米欧との対話継続を提言し、大統領も同意したことから、リスク回避の動きが後退しました。
その後は円売りとなり、米10年積利回り、欧州株式市場が上昇に転じたこともあり、ドル円も上値を追う展開となりました。

NY時間ではセントルイス連銀総裁の発言があり、「7月1日までに1.00%の利上げの必要性を改めて強調」「バランスシートの縮小は第2四半期が望ましく、必要なら資産を売却する用意がある」と認識を示しました。
その結果を受け、米10年積利回りとじり高となりドル円も上昇、円売りの展開となりました。
ピボットを超え、ADR5(過去5日間の平均値変動幅)に到達した後、反落しています。

その後、米国がウクライナの首都キエフにある大使館を一時的に近隣のポーランドに移転する計画を発表すると、再び緊張が高まります。
続いてプライス米国務省報道官が「ウクライナ巡り、ロシア側に緊張緩和の兆しはない」 と発表しました。

本日の重要指標・発言

時間イベント
8:50日本 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
9:30豪州 RBA議事要旨公表
19:00欧州連合 四半期域内総生産(GDP、改定値)
22:30米国 卸売物価指数(PPI)
22:30米国 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)
22:30米国 ニューヨーク連銀製造業景気指数

ドル円相場分析−テクニカル分析−

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

・MTF移動平均線を使用した環境認識

MTF移動平均線を使用した環境認識

チャートはドル円4時間足です。

青線が4時間足の20SMA(20期間単純移動平均線)で、赤線が日足の20SMA、緑線が週足の20SMAとなっています。

現在は4時間足の20SMAで頭を抑えられており、下降トレンドの転換ポイントになりそうです。
日足の20SMAは、価格がMAを中心に行ったり来たりしていますのでレンジと判断できます。
週足のSMAは橙色四角で反発しているので、週足クラスの上げが期待できる場面でした。
この場合、まずは週の高値である青四角の高値がターゲットとなります。
現在、ターゲットに到達していますので、一旦下を目指してもおかしくない展開です。

また、紫色の水平線は現在までに3度上値を抑えられた節目だったのですが、現在4度目の上値抵抗線(矢印)になりそうな展開となっています。

上抜けする可能性もありますが、4時間足クラス以下でトレードをする場合、戻り売り戦略で良いのではないかと思います。

本日のトレード方針 -USDJPY-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント116.400
利益確定ポイント(T/P)115.670
損切りポイント(S/L)116.400

チャートはドル円1時間足です。

ニュースが多く値が走ることが多いので、値幅の限界値付近を指値で狙います。
エントリーポイントは直近波のフィボナッチターゲットの200%と価格の節目、そしてADR(1日の平均値変動幅)の重複ポイントです。
損切りポイントは直近最高値の少し上で、利益確定ポイントは「MTF移動平均線を使用した環境認識」で示した「3点支持のレジスタンスライン付近」に設定しました。

直近の平均値変動幅

1日の平均値変動幅を表すADRです。
1日の高値~安値の幅がこの付近に収まることが多いです。
材料が少ない時は意識されやすくなります。

【ドル円】

ADR20=67
ADR10=68
ADR5=75

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