FXの相場分析レポート|2022年3月30日(水)

ウクライナ情勢に進展があり何よりです。同時に、鈴木財務相の「悪い円安」発言もあり、少し相場の雰囲気が変わった気がします。

それでは昨日(3月29日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

東京市場のドル円は久方ぶりの円買いとなりました。

午前は上値を試す展開を見せましたが、鈴木財務相が「悪い円安にならないよう注視していく」と述べると下落に転じました。

また、スポット月末応当日ということもあり、本邦勢からリパトリ絡みの売りも見られ、軟調地合いとなります。

神田財務官はボーコル米財務次官(代行)と会談し、為替の問題も「大きな問題」として議論したと記者団に語った。
また、金融緩和を続ける日銀との関係について、中央銀行と政府との間に意見の相違は全くないと考えていることを強調しました。

欧州市場のドル円は、NY市場オープンまでの間、狭いレンジ内で推移しました。

午後4時30分、トルコのイスタンブールでロシアとウクライナの停戦交渉が行われ、停戦への期待からユーロは大きく買われました。
会談後、ロシアとウクライナ双方が「一定の進展があった」との見方を示したとされ、ユーロは続伸しました。

ロシア国防省は、首都キエフを含むウクライナ北部での軍事作戦を大幅に縮小すると発表しました。

ウクライナ代表団の関係者は、ウクライナのNATO加盟に代わる新たな安全保障の枠組みを協議したことを明らかにした。代表団は、その枠組みが機能するならば、ウクライナの「中立化」を求めるロシアの要請を受け入れる意向があると述べています。

NY市場では円買いとなり、ドル円は大幅に下落しました。
また、原油先物価格の急落もあり、資源国通貨が売られています。

米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、年内にあと6回25bpの利上げを行い、インフレ状況が改善しない場合は50bpの利上げも排除しないとの考えを示しました。しかし、市場への影響は限定的となっています。

本日の重要指標·発言

時間イベント予想値
21:15米国 ブレイナードFRB理事のFRB副議長指名承認公聴会45.0万人
21:30米国 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値) [前期比年率]7.0%

ドル円相場分析テクニカル分析

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·RSIで見る相関関係

RSIで見る相関関係

RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。

緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。

チャートはドル円1時間足です。ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、濃い緑がユーロドル、薄い緑がユーロ円、赤色がドル円ということで、

ドル円 ⇒ 「ドルが弱い」「円が強い」
ユーロドル ⇒ 「ユーロが強い」「ドルが弱い」
ユーロ円 ⇒「ユーロが強い」「円が弱い」

「ユーロが強い」が2つ、「ドルが弱い」が2つありますので、ユーロドルの買いが正解となります。

また、ゴールド、オイル、ガスも表示していますので、合わせてご確認下さい。

こちらはユーロクロスの相関で、チャートはユーロドル1時間足です。

全面緑になっておりユーロクロスが買い相場であることが確認できます。

強い通貨を買って、弱い通貨を売るだけでは、相関関係で優位性を確保することは難しいので、このようにトレンドの強さを確認することが重要です。

本日のトレード方針 -EURJPY-

本日はユーロ円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント137.538
利益確定ポイント(T/P)139.981
損切りポイント(S/L) 136.342

チャートはユーロ円1時間足です。

CPR(Central Pivot Range)で「Trending」=トレンドが出やすい環境を示しているため、前日高値のブレイクアウトを狙います。

現在、ユーロドルもユーロ円も節目を迎えていますので、買いを狙うのは怖いですが、短期チャートを追っていきたいと思います。
基本的には様子見のタイミングなので、ニュースが出てきたときだけ売買する予定です。

下記チャートはユーロ円月足(左)とユーロドル日足(右)です。
どちらも節目に到達していますので、反落には注意が必要です。

直近の平均値変動幅

ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。

1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。

材料が少ないときにより意識されやすくなります。

ドル円の値がかなり上がっており、通常の相場ではないことを示しています。

スプレッドの比重が下がるので期待値も上がりやすいですが、ニュースで反転するケースも多いので、注意が必要です。

【ドル円】

ADR20=103

ADR10=135

ADR5=179

【ユーロ円】

ADR20=160

ADR10=156

ADR5=196

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする