FXの相場分析レポート|2022年4月29日(金)

ドル円爆上げです。財務省の口先介入も「必要な場合は適切な対応を取る」という文言が使われ、警告レベルが上がってきました。

今後、「行き過ぎた相場の動きに対してはあらゆる措置を排除しない」という文言に移行すると、いよいよ為替介入が視野に入ります。注意深く見ていきましょう。

それでは昨日(4月28日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

東京市場では、日銀の声明を受けて、かなり強い円売りが出ました。

9時台に鈴木財務相が「為替の安定は重要で、とくに急速な変動は望ましくない」と発言するとやや円買いが入ったが、
押し目となり上昇に転じます。

12時台、日銀声明で金融緩和策を維持することを決めました。

「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」

と述べています。

また、2%の「物価安定の目標」を安定的に達成·維持するために必要な時点まで、
「長短金利操作付き量的·質的金融緩和」を継続することとしています。
その施策は次のとおりです。

·短期金利を▲0.1%、長期金利を0%程度に抑えるイールドカーブ·コントロールを実施する。上限を設けない。
·指し値オペを毎日実地

また、日銀展望では、2022年度のGDP見通しは+2.9%、CPI見通しは+1.9%と予想されています。

欧州市場の東京市場の流れを受け、力強い上昇を継続します。

18時台、財務省幹部が「必要な場合は適切な対応を取る」と発言しました。
この発言は、これまでで最も強い口先介入であり、為替介入への警告となります。この発言を受けてドル円は下降しました。

NY市場では、21時半に米国第1四半期の実質国内総生産(GDP)速報値が発表され、予想値を大きく下回る結果となりました。
前回の6.9%増から大幅に下げ、−1.4%となっています。発表を受けてドル円は約50銭下落しました。

本日の重要指標·発言

時間経済指標
17:00スイス ジョーダンSNB総裁の発言
17:00ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比]
18:00欧州連合 4月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比]
欧州連合 4月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比]
欧州連合 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) [前期比] [前年同期比]
21:30カナダ 2月 月次国内総生産(GDP) [前月比] [前年同月比]
21:30米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]
米国 3月 個人消費支出(PCEコア·デフレーター、食品·エネルギー除く) [前月比] [前年同月比]

ドル円相場分析テクニカル分析− 

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·チャートパターンからみる上値ターゲット
·CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識

チャートパターンからみる上値ターゲット

ドル円の勢いが止まりません。
どこまで上昇するのか?ドル円月足チャートで見ていきます。

直近では、紫のラインを超えたのが最大のポイントです。
青い四角で2回抑えられたが、3回目のチャレンジで上に抜けました。
今回のように3回目のチャレンジで上抜けすると、上抜けた方向に強いトレンドが発生する可能性が高まります。
今回はバンドウォークも発生しているため、一段上があると考える方が自然です。

その場合の上値ターゲットなのですが「A」または「B」が候補となります。
気になるのは桃色四角の反発ポイントで、特に気になるのが赤矢印の反転ポイントです。
この位置で反転している場合、「B」の高値を意識したチャート形状となり、現在の上値目標は「B」の147円と判断しています。

CPRCentral Pivot Range)を使用した環境認識

本日のCPRは、完全に前日のCPRの上に位置していますので、『Higher Value』と呼ばれるパターンとなります。
また、本日の始値もCPRの上からスタートしていますので、上昇圧力は強いと判断できます。

また、本日のCPRは前日のCPRよりも幅が広いので、「Sideways」=レンジになりやすい環境、に分類されます。

『Higher Value』と「Sideways」の組み合わせですので、本日のドル円は押し目買い戦略となります。

本日のトレード方針 -NZDUSD-

本日はNZ円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント85.42
利益確定ポイント(T/P)86.59
損切りポイント(S/L)85.08

チャートはNZ円4時間足です。

チャート形状が少し悪いので、ストップ幅を狭めて取引します。

現在の安値は日足ボリンジャーバンド₋2σにタッチしており、そこからの反転上昇となります。

利益確定ポイントはフィボナッチターゲットと節目を考慮して設定しています。

日足チャートを見ると、今にも下がりそうな感じもしますが、上昇圧力が強いので、売り方より買い方が優勢です。

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