FXの相場分析レポート|2022年6月10日(金)

ドル円は再び上昇してきました。日米の金利差から上昇圧力が強くなっていますので、買いで目線を固定してトレードして行きます。

それでは昨日(6月9日)のドル円相場の動きを振り返っていきます。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

9日のドル円は時間外から上昇し、前日高値を意識した値動きを見せます。

東京市場は円買い、オージードル売りとなっています。
ドル円は市場オープン後に前日高値を超えるも反落し、一時当日始値まで値を戻します。
その後、二度目の高値付近まで到達するも、チャンレンジに失敗すると、利益確定売りで下落に転じます。
ドル円は下値を切り下げる展開となりますが、米10年積利回りは底堅く推移しています。

上海市は11日午前から、閔行区を封鎖し、新型コロナウィルスの大規模検査を実地すると発表しました。
陽性者が出た場合、再度2週間のロックダウンが実施されます。
中国株式市場は下落し、オージードルも下落しています。

欧州市場では、東京市場の流れを引き継ぎ、ドル円は下落基調のスタートとなりました。欧州株式市場も大幅安で始まり、リスクオフの流れとなりました。ドル円は当日高値から1円37銭下落し、ADR20に到達、その後米10年積利回りが上昇に転じると、ドル円も上昇基調に転じます。

NY市場は強いドル買い、円買いとなりドル円は上昇しました。
ユーロ、オセアニア通貨、カナダドルは売られています。
ドル円はラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言時に下値を固めた形となり、
その後大きく上昇し、当日高値圏まで値を戻しました。

①20時45分、欧州中央銀行(ECB)は7月の会合で政策金利を0.25%幅に引き上げ、量的緩和を7月1日で終了する事を決定しました。
インフレへの対応となっています。また、9月に再び利上げする見通しも示しています。発表を受けてユーロは上昇しました。

②21時50分頃、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は理事会で
「インフレは当分の間、望ましくない水準で高止まりする」
「中立金利の正確な水準については、現時点正確に判断できるものではない」
「ネルギーコストの高騰は短期的には経済活動を抑制する」と述べました。この発言を受けて、ユーロは大きく下落しました。

③24時、カナダ中央銀行(BOC)のマックレム総裁は
「パンデミック以降、住宅価格は平均50%上昇した」
「インフレ率を目標値に戻すことが重要」と述べました。
この発言を受けてカナダドルは下落しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
21:30カナダ 5月失業率
カナダ 5月新規雇用者数
米国 5月消費者物価指数(CPI)(前月比/前年同月比)
米国 5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比/前年同月比)
22:45欧州連合 欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁の発言

相場分析テクニカル分析− 

本日は下記の分析を中心にドル円分析していきます。

·RSIで見る相関関係

·CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識

RSIで見る相関関係

チャートはドル円4時間足です。

RSI(28)は各通貨のトレンドを見るために使用します。
緑色が濃いほど上昇圧力が強く、赤色が濃いほど下降圧力が強いことを示します。

ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると、緑色が濃いのはドル円とユーロ円、赤色が濃いのはユーロドルなので、

ドル円 ⇒ 「ドルが強い」「円が弱い」
ユーロドル ⇒ 「ユーロが弱い」「ドルが強い」
ユーロ円 ⇒「ユーロが強い」「円が弱い」

「ドルが強い」が2つ、「円が弱い」が2つありますので、ドル円の買いが正解となります。

また、クロス円は全て濃い緑になっており、強トレンドが発生している事が分かります。
この状態が一目で分かるのが、RSIを使用した相関関係の強みです。

通貨の選定は難しくなりますが、経済指標や要人発言のある通貨を選択し、
トレンドとファンダメンタルズの方向が一致するのを狙いトレードするのと良いです。

CPRCentral Pivot Range)を使用した環境認識

本日のCPRは、前日のCPRの上に位置していますが、
CPR同士が重なっているため、『Overlapping Higher Value』と呼ばれるパターンとなります。
当日始値もCPRの上からスタートしているため、CPRを使用した押し目買いが基本戦略です

同時にレンジ気味であることも示しており、前日の値幅(137銭)以上の戻りを見せた場合、高値ブレイクアウトも狙えます。

本日のトレード方針-GBPJPY-

本日はポンド円で売買方針を示していきます。

·エントリーポイント…168.719

·利益確定ポイント (T/P)… 170.745

·損切りポイント(S/L)…168.403

本日はポンド円のCPR(Central Pivot Range)で
『Inside Value』が出現していますのでブレイクアウトを狙っていきます。
『Inside Value』は当日のCPRが前日のCPRに「はらまれた」状態を指します。
これはローソク足のはらみ足と同じ原理なのですが、CPRのはらみ足の方が期待値は高くなります。

また、赤矢印部分で2バーリバーサルという足形が発生していますので、
この足形が騙しになりロスカットを誘発するのか、注視していきたいと思います。

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この記事を書いた人

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