豪・8月雇用統計は失業率が0.1ポイント悪化し3.5%に|WikiFXニュース

オーストラリアの8月の雇用統計が15日に発表され、失業率が前月の3.4%から0.1ポイント悪化し3.5%での着地となりました。

市場予想の3.4%を上回りました。
雇用者数は前月のマイナス4.09万人から改善し、3.35万人となったものの、市場予想の3.40万人には届きませんでした。

結果を受け、豪ドルは対円で一時的に下落したものの、ふたたび円安基調へと戻りました。豪ドル円は96.415から96.797まで40pips弱上昇し、時間足20MAをちょうど上抜ける形で上伸しています。

それでは昨日(9月15日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)

東京市場

前日からの巻き戻しも入り、オセアニア通貨買い、円売りとなっています。

ドル円は早朝には下押しする場面も見られたものの、その後はゴトー日的な上昇を見せ、仲値付近まで上昇を続けました。

前日のNY時間の高値を意識した値動きもあり、一時反落しますが、前日からの巻き戻しが強まり、徐々に上値を伸ばしました。

  1. 7時45分、ニュージーランドの4-6月期四半期国内総生産(GDP)は前期比で予想プラス1.0%に対しプラス1.7%となり、予想を上回る結果となりました。

    これは主に観光業の増加によるものです。この結果を受け、NZドルは上昇しています。
  2. 8時50分、日本8月貿易統計速報は、貿易収支が2兆8173億円の赤字となりました。
    エネルギー価格の高騰や円安が影響しています。

    これは1979年1月以来の最大の赤字で、貿易赤字はしばらく続くとみられています。
    この結果を受け、円売りは売られました。
  3. 10時30分、豪新規雇用者数と失業者数は、共に予想値より悪化しました。

    しかし、雇用者数は先月マイナス4.09万人から3.35万人と改善が見られます。

    就業者数が増加に転じたことから、利上げの継続が期待され、豪ドルは上昇します。

欧州市場

欧州市場に入るとドル円は下降に転じます。

東京市場で意識された前日NY市場につけた高値でサポートされると上昇に転じ、その後は膠着状態となります。

  1. 18時30分頃、デギンドスECB副総裁は、「記録的なインフレと戦うために断固とした行動が必要だ」「高いインフレが消費と生産を冷え込ませている」と述べました。

    この発言を受け、ユーロは下落しています。

NY市場

ドル円は、欧州市場の高値安値のレンジ内で推移しています。

  1. 21時30分、米8月小売売上高が0.3%となり、予想の0.0%を上回りました

    除自動車では前月比、予想プラス0.1%に対し、マイナス0.3%の結果となり、予想を下回る結果となっています。

    予想を上回る消費需要の強さから、ドル買いとなりました。
    また、オセアニア通貨売りとなっています。
  2. 3時30分、世界銀行は、世界中の中央銀行が一斉に金利を引き上げているため、世界全体が景気後退に向かう可能性があることを発表しました。

    この発表を受け、リスクオフの流れとなり、ドル買い・オセアニア通貨売りが進み、株式市場や原油価格も下落しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
11:00中国 8月小売売上高
15:00英国 8月小売売上高
17:30欧州 ラガルドECB総裁の発言
18:00欧州 8月消費者物価指数(HICP・改定値)
23:00米国 9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・節目を使用した環境認識(ゴールド週足)

・節目を使用した環境認識(ドル円4時間足)

節目を使用した環境認識(ゴールド週足)

ゴールド週足

ゴールドは長らく意識されていた月足のフィボナッチ・リトレースメントの38.2%を下抜けしました。

ドルとゴールドは逆相関の関係があります。

ドルが上がるとゴールドが下がり、ゴールドが上がるとドルが下がる傾向があります。

今後は、下落が加速するのか、それとも戻るのか?注意して見ていきましょう。

私の考えでは、ゴールドは1000ドル単位で動く習性があり、現在は2000ドルに到達したことから、大きな調整が入る可能性も視野に入れています。

また、現在のゴールド(週足~月足)は、じり高に対して天井圏の大きなレンジを形成しているように見えます。

節目を使用した環境認識(ドル円4時間足)

ドル円4時間足

現在のドル円のサポートはフィボナッチ・リトレースメントの23.6%ラインです。

23.6%ラインは使わない人が多いですが、押し目買いとしても環境認識としても優秀です。

現在はサポートが23.6%になっているという事で、既に十分な値幅が出ていると判断することも出来ます。

また、現在のチャートの形状は、「じり高後の天井圏で大きなレンジを形成」パターンにも見えます。

上下どちらに抜けるのかは分かりませんが、仮に押し目を狙うのであれば23.6%に引き付けてから入ると良いです。

売りを狙う場合は23.6%ラインの下抜けを待ってから、リスクリワードレシオの良いポイントを狙うのが良いと思っています。

本日のトレード方針-EURUSD-

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(売り逆指値)0.99536
利益確定ポイント(T/P)0.98863
損切りポイント(S/L)0.99817
ユーロドル1時間足

戻り売りを狙い中のユーロドルですが、レンジが長くなってきましたので、ブレイクアウトも狙います。

本日は17時30分からラガルドECB総裁の発言、18時00から8月消費者物価指数(HICP・改定値)がありますので、それ以降の値動きを狙いたい所です。

チャートを監視できる方は、レンジブレイク後の2波目狙いも良いと思います。

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この記事を書いた人

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