IMF世界経済の見通しを発表 米中欧も停滞予想|WikiFXニュース

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国際通貨基金(IMF)は世界経済の見通しを発表し、2023年世界経済成長率予想を2.9から2.7%に下方修正しました。

ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー高やインフレ、金利上昇などの要因が主な理由です。

22年の見通しは、米国、中国が下方修正、欧州が上方修正となっています。

23年の見通しは、米国は据え置き、中国、欧州が下方修正となっています。

23年は下方修正の国が増えますが、ロシアのエネルギー依存度の高いドイツは大幅な下方修正となっています。

また、金融引き締めによるドル高が、エネルギーや食料をドルで輸入している新興国・途上国に悪影 響を与えることが予想されます。

今後さらにドル高が進行した場合、これらの国々の債務履行が困難になることが指摘されています。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、
豪ドル(青)ポンド(緑)

東京市場

今週に入り、ドルと豪ドルが逆相関の動きを見せています。

ドル円は為替介入直前の高値(145.89円)を意識した値動きを見せ、高値圏で膠着しています。

FRBメンバーのタカ派発言も続いており、上昇圧力も強い状態が続きますが、介入への警戒から上値も堅くなっています。

市場オープン後、下押ししますが底堅く推移しており、直ぐに押し戻されます。

午後には高値圏に到達しますが勢いも続かず、下降に転じました。

午前中に❸鈴木財務相、❹神田財務官の口先介入が続きます。

両者に共通する文言は「過度の変動を注視する」という部分です。

また、神田財務官は「機内からでも介入は可能」と述べています。

  1. 8時30分、豪消費者信頼感指数は83.7と前月から0.9%低下しました。

    4日のRBA政策金利が25pbの利上げに留まったことで、消費者マインドの改善が見られたと言われています。
  2. 8時50分、8月国際収支・経常収支はプラス589億円となりました。

    前年同月比で96.1%の減少です。貿易収支の赤字は2兆4906億円となりました。

    円安とエネルギー価格の高騰が主因です。

欧州市場

ドルと円の正の相関が強くなっており、ドル・円とNZドルが逆相関の値動きとなっています。

また、先日からNZドルのボラティリティが高くなっています。

ドル円は方向感のない値動きとなり、上下に振られる展開となっています。

  1. 15時15分頃、英中銀は11日、長期国債の買い入れ対象にインフレ連動債を追加すると発表しました。

    これは、市況回復のための追加的なセーフガードとして機能することが期待されている。

    また、量的緩和策で購入する予定だった社債の販売も中止しました。

NY市場

今週に入り動きの少なかった為替市場ですが、❽ベイリーBOE総裁から「国債購入オペは予定通り14日で終了」が伝えられると、強いポンド売りとなりました。あわせてドルが買われています。

ドル円もドル買いに合わせて上昇し、介入直前の高値同値の145.89円まで上昇しました。

❼25時頃、メスター米クリーブランド連銀総裁は以下のように述べました。

「利上げ後もインフレが制御できていない」
「金融引き締めを継続する必要がある」

❽27時50分頃、ベイリーBOE総裁は以下のように述べました。

「国際購入オペは予定通り14日で終了」

「年金基金などは3日以内にポジションのリバランスを終えるべき」

この発言を受け、ポンドは急落しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
10/12(水)~14(金)20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議
20:35英国 ピルBOEチーフエコノミストの発言
21:30米国  9月卸売物価指数(PPI)
22:30欧州 ラガルドECB総裁の発言
23:00米国 カシュカリ米メソポリス連銀総裁の発言
26:45米国 バーFRB副議長の発言
27:00米国 FOMC議事要旨

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・節目を使用した環境認識(ドル円&ポンドドル)

・節目を使用した環境認識(ポンドドル)

節目を使用した環境認識(ドル円&ポンドドル)

左ドル円15分足 右ポンドドル15分足

勢いよく下落したポンドドルですが、ドル円が介入前の高値(145.89円)で跳ね返されると、押し戻されます。

次回、ドル円が高値を更新するタイミングで、ポンドドルが安値を更新する可能性があります。

ドル円とポンドドルを両方監視して、ブレイクアウトに備えましょう。

両通貨がラインを超えたら、追従していきたいと思っています。

節目を使用した環境認識(ポンドドル)

ポンドドル1時間足

昨日と同じラインです。➊緑ボックス下限を超えたので、❷青ボックス上限まで到達する可能性が高いと思っています。

を下抜けた場合、❸青ボックス下限が意識されやすくなります。

本日のトレード方針

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(売り逆指値)0.9668
利益確定ポイント(T/P)0.96444
損切りポイント(S/L)0.96938
エントリー取消ライン0.97738
エントリー期限本日24時
ユーロドル1時間足

ポンドドルの売りを狙いたい所ですが、一部フィルターに引っ掛かっていますので、ユーロドルの売りを狙います。

エントリー時刻は本日の24時までとなります。ご注意下さい。

ドル円が急騰すると為替介入の可能性もあるので、細かい利食いを心がけていきます。

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