【FX】韓国ウォンってどんな通貨?特徴やオススメ手法を解説

FXで韓国ウォンを取引してみたい!

韓国ウォンを取り扱っているFX業者はあるのか?

旅行やビジネス、エンタメなどを通して日本と韓国は非常に関係が深い国であり、誰しもが日常生活の中で「韓国ウォン」を一度は耳にしたことがあると思います。

ではFXで韓国ウォンを取引することはできるのでしょうか?

結論から言うと数少なくではありますが、国内FX業者で韓国ウォンの取引をすることができます。

しかしドルやユーロ、円といった基軸通貨とは違い、韓国ウォンは独特な値動きをしたり、韓国ウォン独自の特徴を持っているため、取引する際に気をつけなければいけないことがあります。

そのためFXにおける韓国ウォンに関する正しい情報を知り、特徴を理解してしっかりとした取引戦略を立てる必要があります。

この記事ではFXにおける韓国ウォンに関して以下の6つについて詳しく解説します。

  • FXにおける韓国ウォンの2つの特徴
  • 今後の韓国ウォンの為替動向|空売り(ショート)がオススメ
  • FXで韓国ウォンを取引するメリット
  • FXで韓国ウォンを取引するデメリット
  • FXで韓国ウォンを取引する際に注意するべきこと
  • 韓国ウォン取り扱いFX業者を選ぶコツ

この記事を読めばFXにおける韓国ウォンを正しく理解して、より安全に取引を行うことができます。

目次

FXにおける韓国ウォンの2つの特徴

韓国ウォンに関する情報は他の通貨よりも少ないため、特徴を事前に知っておくことは取引を行う際には非常に重要です。

FXにおける韓国ウォンには主に以下の2つの特徴があります。

  • 外的要因に左右されやすい
  • 流動性が低い

また、FXで韓国ウォンを取り扱っているFX業者は数少なく、市場参加者も非常に少ないため、他の通貨とは異なった独特な値動きをすることがよくあります。

ここではそれぞれの特徴について詳しく解説します。

特徴1: 外的要因に左右されやすい

FXにおいて外的要因とは自国以外からの経済活動や政治や活動、また地政学的リスクなど、俗にいうファンダメンタルズによる影響のことを指します。

韓国は度々、他国からの外的要因に左右されます。

特に以下の2つの側面に関しては如実に海外からの影響を受けます。

  • 経済的側面
  • 政治的側面

まず、経済的側面に関しては、韓国は経済大国中国と陸でつながっています。

そして輸出額が6,400億円にも上り、経済の大部分を輸出に依存している韓国では、その輸出先の約35%近くをアメリカと中国で占めています。

このように韓国は世界の経済を大きく動かしている大国と非常に関係が深いのです。

また、政治的側面に関しても軍事大国であるアメリカとは安全保障上の問題があったり、隣国の北朝鮮とは軍事的な衝突問題があります。

このように韓国は他国からの影響を受けやすい国なのです。

韓国のような、他国による経済活動の影響をうけやすい国の通貨を取引する際には、海外からの突発的なニュース等で価格が急変動する可能性があるので注意が必要です。

したがってFXで韓国ウォンを取引する際には海外の情報を幅広く収集する必要があります。

特徴2: 流動性が低い

FXにおける流動性とは、相場において素早く取引、決済を行うほどの通貨量が取引されているか、つまり市場参加者の数と考えると理解がしやすいです。

韓国ウォンを取り扱っている国内FX業者内では、全通貨に対しての韓国ウォンの取引割合が1.9%と市場参加者が比較的少なく、したがって流動性も低い傾向にあります。

FXにおいて流動性の低い通貨は様々なリスクを抱えています。

韓国ウォンのような流動性が低い通貨を取引する際には、流動性不足による損失が発生することを事前に知っておく必要があります。

今後の韓国ウォンのFX為替動向|空売り(ショート)がオススメ

韓国ウォンを取り扱っている国内FX業者によると韓国ウォンの取引は対ドルで行われることが多いです。

したがって対ドル銘柄であるドル/ウォンのFXリアルタイムチャートを用いて韓国ウォンの為替動向を解説していきます。

FXリアルタイムチャートを分析すると以下の2つの傾向が見受けられます。

  • 短期間の値動きが荒い
  • 長期にわたって対ドルでウォン安傾向にある

前述したように、韓国ウォンは流動性が低い通貨です。

流動性が低い通貨の値動きは荒くなる傾向にあり、短期間で見ると予想外の価格の上下が見られます。

上図はドル/ウォンの5分足チャートですが、長いヒゲをつけての値動きや窓を開けるような値動きが目立ちます。

2008年韓国通貨危機
2018年米中貿易摩擦

また、世界金融危機が発端となって発生した2008年の韓国通貨危機、2018年の米中貿易摩擦など、外的要因により異常なウォン安に動く傾向も見受けられます。

同じような傾向が対円銘柄であるウォン/円に関しても見受けられます。

このような傾向を加味すると、今後もドルやユーロ、円といった基軸通貨に対してはウォン安の流れは続くといえます。

FXで韓国ウォンを取引する2つのメリット

他の通貨に比べて値動きが特徴的な韓国ウォンですが、取引するに当たって2つのメリットがあります。

  • 通貨トレンドがわかりやすい
  • スワップ金利による利益が見込める

ここではそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

メリット1: 通貨トレンドがわかりやすい

FXにおけるトレンドとは「相場の方向性」を意味します。

FXではトレンドがはっきりとしている通貨を取引すると、相場で非常に有利に立ち回ることができる場面が多々あります。

先程、韓国ウォンの為替動向でも解説しましたが、長年対ドルや円などの基軸通貨に対してウォン安に価格が推移する傾向、つまりウォン安のトレンドが見受けられます。

FXで取引を行う際にこのように通貨のトレンドがはっきりしていると、取引の方向性を決めやすくなったり、利益を伸ばしやすくなったりと、様々な戦略が立てやすく、尚且つ無駄な取引も抑えることができます。

ただし、先程ウォンの特徴でも取り上げましたが、短期的な動きが荒くなる傾向にあるため、そのような荒い値動きに惑わされて損失被るような取引を行わないように注意が必要です。

メリット2: スワップ金利による利益が見込める

FXでは取引通貨ペアによっては、取引通貨ペア同士の金利差、俗にいうスワップ金利をもらえることがあります。

韓国ウォンのスワップ金利は国内FX業者のランキングにおいても韓国ウォン/円が常に上位に位置しており、他通貨と比較して多くのスワップ金利による利益を得ることができます。

スワップ金利が決定される要素の1つに各国の政策金利があります。

2022年5月時点で政策金利が韓国では1.25%、日本では-0.1%と差があります。

様々な要素でスワップ金利がきまるのですが、政策金利という観点に関して言えば単純計算でその差である1.35%の金利がもらえます。

スワップ金利は日々変化するのですが、韓国ウォンを取り扱っているSBI証券では2022年5月現在、ウォン/円の買い取引を行うと1取引単位あたり50円のスワップ金利を得ることができます。

このように金利の高い国の通貨を取引する際には、スワップ金利が非常に大きな利益になることも多々あります。

FXで韓国ウォンを取引する2つのデメリット

先程は韓国ウォンをFXで取引するメリットを解説しましたが、主に以下の2つのデメリットも存在しています。

  • 政府による為替介入がされやすい
  • 取引障害が発生する可能性がある

このようなデメリットはFXにおいてはリスクになる可能性があります。

ここではそれぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

デメリット1: 政府による為替介入がされやすい

先程韓国ウォンの特徴にて解説しましたが、韓国ウォンは海外の経済活動による影響を受けやすい通貨です。

外的要因を受けやすい通貨は市場参加者が予想だにしないニュースなどにより異常な高安へ値動きをする傾向にあるため、政府はそのような価格の上下を防ぎ、通貨の価値を安定させようと試みて、為替介入を行うことがあります。

政府による為替介入は突発的に行われることが多々あり、また韓国ウォンのような流動性の低い通貨に関しては、相場価格に対するインパクトも特に大きくなるため、急激な価格変動に注意が必要となります。

デメリット2: 取引障害が発生する可能性がある

韓国ウォンの特徴にて先程解説しましたが、韓国ウォンは流動性の低い通貨です。

流動性が低い通貨をFXで取引する際に主に以下の2つの障害が発生する可能性があります。

  • 取引注文が通らない。
  • レートが不自然に広がる。

流動性が低いということは取引参加者の人数が少ないことを意味すると先程解説しました。

そのため、特に市場参加者の少ない時間帯だと、もし韓国ウォンを買いたい注文を出したとしても、売ってくれる人、つまり取引相手がいないため注文がFX業者に受け付けてもらえないことになってしまいます。

したがって売り手を探すために、FX業者は売り手に有利なレートまで相場価格を引き上げる必要があり、買値と売値のレートが不自然に広がってしまうのです。

このような障害は基軸通貨を取引する際には起こりえない、韓国ウォンなどの流動性の低い通貨に特有のリスクです。俗にこのようなリスクは流動性リスクと呼ばれています。

FXで韓国ウォンを取引する際に注意すべきこと

ここまで韓国ウォンの特徴、取引をするメリット、デメリットを解説してきました。

それらを踏まえた上でFXで韓国ウォンを取引する際には以下の2つを特に注意すると比較的安全にFXを行うことができます。

  • 価格の急変動による取引コストの増加
  • 無理のない金額で取引を行うようにする

ここではそれぞれの注意点について詳しく解説していきます。

その1: 価格の急変動による取引コストの増加

急激な価格変動には特に注意が必要です。

韓国ウォンは外的要因やその流動性の低さにより、価格が急変動したり、注文が通らなかったりと様々な取引障害が起きる可能性があることを解説しました。

このような急激な価格変動は価格による損失は勿論ですが、取引コストの増加による損失を引き起こします。

FXによる取引コストとはスプレッドのことを指します。

スプレッドとは買値と売値の差を指し、FXで何かを売り買いする際にはスプレッドを支払うことになります。

価格の急変動はたびたびスプレッドの拡大をもたらし、取引コストの上昇によるロスカットなど思わぬ損失を被る可能性があります。

このような取引コストの増加による予想だにしない損失には注意が必要です。

その2: 無理のない金額で取引を行う

FXで韓国ウォンを取引する際には無理のない金額で行うようにしましょう。

先程、韓国ウォンFXのメリットにて解説しましたが、スワップ金利による収益が他の通貨と比較して大きいため、スワップ金利のみを目的として韓国ウォンFXを行っている人も多いでしょう。

スワップ金利は口座の投資資金額に応じて収益が増減するため、必要以上に大きなお金を入金してしまっている場合があります。

先程も解説した通り、韓国ウォンは急激な価格変動やスプレッドの拡大があり、思わぬ損失を被る可能性があります。

レバレッジをかけることができるFXでは口座に多額の投資資金を入れていると、そのような価格変動で大半を失ってしまう可能性があります。

したがって、FX口座に大金を入金するのは避けましょう。

韓国ウォン取り扱い国内FX業者を選ぶコツ

以下の3つの国内FX業者が韓国ウォンの取り扱いをしています。

韓国ウォンを扱っている国内FX業者
  • SBIFXトレード
  • IG証券
  • ネオモバFX

取引所を選ぶ際の基準として様々な要素を比較する必要がありますが、特に以下の2つを比較することは非常に重要です。

  • スプレッドの大きさ
  • 最低取引単位

ここでは2点に関して上記の3つの国内FX業者を比較していきます。

国内FX業者スプレッド最低取引単位
SBIFXトレード3.3pips1通貨単位
IG証券2.0pips10,000通貨単位
ネオモバFX5.9pips100通貨単位
国内FX業者の比較

韓国ウォン/円のスプレッドはSBIFXトレードでは3.3pips、IG証券では2.0pips、ネオモバFXは5.9pips程度となっており、スプレッドの面ではIG証券が最も優れているといえます。

また最低取引単位に関しては、SBIFXトレードは1通貨単位、IG証券は10,000通貨単位、ネオモバFXは100通貨単位となっております。

したがってSBIFXトレードは最も少額から始めることができ、細かく投資資金を調整することができます。

また上記に加えて約定力が高いかどうか、取引画面の使いやすさ、禁止している取引手法があるかどうかなどを加味して国内FX業者を選ぶことがオススメです。

まとめ:FXでウォンを取引することは可能だが、リスクは少し高い

ここまで韓国ウォンについて解説してきました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 韓国ウォンは流動性が低く、外的要因に影響を受けやすい
  • 世界的なウォン安のトレンドに乗れば、利益を出せる機会がある
  • 韓国ウォンを取引する際は取引コストに注意する

WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。

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この記事を書いた人

早稲田大学法学部を卒業後、FXでトレードを続けながらFX専門のWebライターとして活動。
海外滞在を通して身につけた英語力を武器に、英文献を用いた多角的な記事の執筆が得意。

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