FX自動売買専用のVPSが月100円で使える!?

MT4のEAは複利と単利どっちがいいの?プロのEA開発者が解説

MT4 で利用できる自動売買ソフト(EA)は単利で運用するべきか?複利で運用するべきか?

これはよく議論される内容であり、意見が分かれる非常に難しい問題だと思いますが、私の回答は「EAや運用方法による」です。

本記事では単利と複利のメリットとデメリット、それぞれ適したケースについて、現役のEAエンジニアが詳しく解説していきます。

目次

単利と複利の違い

FXトレードにおける単利運用とは、最初に設定したロット数から変更せずに、ずっと同じロット数でトレードすることです。

それに対して複利運用とは口座残高に比例させてロット数を増減させる方法です。

例えば運用をスタートした時のロット数が1ロットであった場合、口座残高が1.5倍になったらロット数も1.5倍、口座残高が2倍になったらロット数も2倍と口座残高に比例させて連続的にロット数を増やしていきます。

それぞれメリットとデメリットがありますので、以下に解説したいと思います。

単利と複利のメリットとデメリット

単利

メリット:EAの調子が悪くなった時の資産曲線の下落が小さく、メンタルへの影響も小さい。

デメリット:口座残高が増えるスピードが遅い。

複利

メリット:口座残高が加速度に増えていく。

デメリット:EAの調子が悪くなった時の資産曲線の下落が大きく、メンタルへの影響が大きい。

実際の資産曲線を見ながら上記について解説したいと思います。

下のグラフは、勝率70%、平均利益が15ドル、平均損失が-25ドルのトレードを1000回おこなった時の単利と複利の資産曲線を比較したものです。

単利と複利の資産曲線比較

グラフを見ると、複利を使って1000回トレードをした時の口座残高は単利の約2倍と、複利の方が圧倒的に口座残高を大きくしている事がわかります。

しかしながら、複利を使った場合、一時的な資産の下落も大きいことが分かります(取引数が600〜800の間)。

この資産の一時的な下落をドローダウンと言いますが、
この一時的なドローダウンはメンタル的に非常に辛いと感じるトレーダーがほとんどです。

EAを使うと機械的な取引ができるのでメンタルに影響がないと思われる方が多くいらっしゃいますが、それは全くの誤解です。

EAを使っていてもドローダウン期間はメンタルがきつくなります。

EAを信じられなくなり、EAを取っ替え引っ替えして結局資産曲線を下落させてしまう人が殆ど…というのが、この界隈の実態です。

複利は資産を爆発的に伸ばせるが、ドローダウン時期のメンタル管理
が必須。機械的な取引ができるEAを使ってもそれは変わりません!!

EAトレードにおける単利と複利の使い分け

それでは、EAを使ったトレードにおいてどのような方法であれば単利、あるいは複利に適しているのでしょうか?
それぞれ使い分けるポイントを解説します。

単利が適しているEAトレード

単利が適しているEAトレードは以下の2つです。

1. ナンピン・マーチンロジックEAを使ったトレード

ナンピン・マーチンとは、損失が膨らむと新たに同じ方向のポジジョンを追加し、かつポジションを追加する度にロット数を増加させる方法です。

平均エントリー価格を現在価格に近づけられるので利益にできる確率が上がり、右肩上がりの綺麗な資産曲線が作りやすいといった特徴があります。

ただし、この手法は基本的には損切りをしないため含み損を多く抱えてしまうという欠点があり、最悪の場合口座破綻に追いやられるというリスクの高い手法になります。

ナンピン・マーチンロジックを使ったEAを複利で運用すると、ドローダウンが大きくてメンタルに影響が大きいことに加え、破産確率も大幅に高くなってしまいますので、単利運用とすべきでしょう。

2. 特性やロジックの詳細が分からないEAを使ったトレード

特性やロジックの詳細が分からないEAは、ドローダウン時期に信頼できなくなります。

高性能なEAはそこからまた復活してくれるのですが、深く理解できていないEAにそれを期待するのは難しく、誤ったポイントでそのEAの運用を辞めてしまいます。

前項で述べたように、単利はメンタルへの影響が小さいため、ドローダウンに耐え、再び利益を挙げてくれるまで待てる可能性が高くなります。

間違いを犯さないためにも、特性やロジックの詳細を理解していないEAを使用する場合は単利で運用するのが良いと言えます。

複利が適しているEAトレード

複利が適しているEAトレードは以下の2つです。

1. 特性やロジックの詳細が分かっているEAを使ったトレード

バックテストが長期で安定しており、フォワードテストとの相関も高い。更に、ロジックの詳細が分かっていて、普遍性が高い事も知っている。このようなEAは複利運用に適していると言えます。

これはやはり、ドローダウン時期に耐えることができるからです。

この後また復活する事を信じることができれば、メンタル管理もしやすく、望ましくないところでEAの稼働を辞めてしまうといったようなミスを避ける事ができます。

2. EAのポートフォリオを組んだトレード

ポートフォリオとは、複数のEAを同時に運用するトレード手法です。

この方法の利点は、あるEAがドローダウンを発生させていたとしても別のEAで補えるため、全体のドローダウンを下げることができることです。

全体のドローダウンを下げる事が出来れば、メンタルへの影響が小さくなるため、複利で運用しやすくなります。

ただし、ポートフォリオ運用にもスキルが必要です。

特徴の異なるEA同士を組み合わせる必要があったり、定期的にEAを入れ替えたりとEAのマネジメントがポイントとなり、そのスキルが十分に長けた人でなければなりません。

ポートフォリオをマネジメントする実力が付いたと確信してから複利運用に切り替える事をオススメします。

単利と複利は使い分けが大切であり、知識とスキルも必要。
勉強と実践を繰り返して使いこなせるようにしましょう。

複利運用の活用テクニック

ここまでの解説を読んで「なんだ、EAの複利運用って難しいのか…」と感じ、落胆してしまった方も多いかもしれません。

ここでは、初心者でも実践できる複利運用についてのちょっとしたテクニックを紹介したいと思いますので是非参考にしてみてください。

単利と複利を組み合わせる

この方法は、しばらく単利で運用し、少し立ってから口座残高に合わせてロット数を増やすという方法です。

例えば、口座残高1000ドル、1ロットでスタートし、口座残高が2000ドルに到達したらロット数も2ロットに増やすといったようなやり方で、階段状にロット数を増やしていくイメージを持って頂けたらと思います。

この方法のメリットは、ドローダウンが来たタイミングとロットを増やしたタイミングがズレてくれた場合にメンタルへの影響を小さくできるという事です。

ただし、ロット数を増やしたすぐ後でドローダウンが来てしまうとメンタルに大きく影響しますので、ロット数を増やすタイミングは最初に決めておき、必ずルールを守るようにしましょう。

また、ロット数を増やすタイミングが多くならないように気をつけましょう。

部分複利を適用する

この方法は、口座残高の増加の一部だけをロット数増加に充てるという方法です。

例えば、口座残高1000ドル、1ロットでスタートし、口座残高が2000ドルに到達したらロット数を1.5ロットに増やすといったようなやり方です。

ロット数の増え方は階段状ではなく曲線的ですが、通常の複利よりも緩やかにロット数を増やしていくというイメージです。

この方法の利点は、通常の複利よりもドローダウンを小さくでき、かつ口座残高も増やしやすいところです。

ただし、EAにそのようなロット数に関する数式をコーディングしておかなければならないため、開発者にそれを依頼する必要があります。

使いたいEAの開発者とコンタクトが取れる場合には依頼してみるのも一つでしょう。

EAで稼いだ利益を別の投資先に投資する

この方法は、EAで稼いだ利益を投資信託や株式など、他の投資先に投資するという方法です。実は私はこれを一番お勧めしています。

投資信託や株式は、長期的に見れば上昇する仕組みになっていますので、安心して複利運用ができます。

ここでは詳しい解説は割愛しますが、国や会社は成長しようと努力し続けます。その成長がある限り、こういった資産は成長するようになっていると理解して下さい。

EAを使ったトレードは利益の額も大きいですが、未来永劫ずっと利益を出し続けられるEAがあるかと言えば、それは難しいというのが実情です。

従って、EAで得た利益を他の投資先に向けるというのも立派な投資戦略と言えるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?
今回はEAにおける単利と複利で運用することのメリットとデメリット、ノウハウなどについて解説させて頂きました。

複利は強力な武器ですが、使い方を間違えると逆効果になってしまう恐れがあります。正しい知識とスキルを身につけて、是非強力な武器として活用できるようにしてください。

やはり、勉強、訓練は必須です!!

WikiFXとは?

WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント

コメントする

目次