海外FXはデメリットも多い!メリットばかりに目を向けていませんか?

FXのフルレバレッジトレードで一攫千金!

国内FXはもう時代遅れ

FXでトレードをしているとこのようなフレーズを目にすることが多いと思います。

確かに海外FX業者の何百倍ものレバレッジを利用すれば、短期間で爆発的な利益を得ることは理論上可能になります。

しかし、これらの意見は海外FXの抱える大きなデメリットを軽視しており、何も知らずに海外FX業者でのトレードをしてしまうと、思わぬリスクに晒される可能性があります。

そこでこの記事では以下の2つについて解説します。

  1. 海外FX業者を使用するメリット・デメリット
  2. 海外FXに関してよくある2つの疑問

この記事の監修者

猪首 秀明(いくび ひであき)

1964年生。京都府京都市出身。

☑ 1983~2012年 ひまわり証券株式会社  取締役営業本部長
☑ 2012~2016年 東岳証券株式会社    代表取締役社長
☑ 2022年5月~  WikiFX Japan株式会社 顧問

1998年の外為法改正に伴い、ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、その普及に貢献する。

現在は複数のFX関連企業の顧問を兼任。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、個人向けの金融トレード運用アドバイザーとしても活動中。

この記事の監修者

秋田谷 紘平(あきたや こうへい)

税理士法人スバル合同会計東京事務所所長。税理士。

昭和53年生まれ。青森県出身。

☑ 平成15年 スバル合同会計に入所。
☑ 平成17年 税理士試験合格。平成18年の法人化に伴い、社員税理士に。
☑ 平成23年 税理士法人スバル合同会計東京事務所所長に就任。

著書に「月10万円副業!学歴ゼロでもできた!税理士が教えるリスクヘッジ副業術」(ぱる出版)がある。

目次

海外FX業者を使用するメリット・デメリット

海外FX業者を使用するメリット・デメリットを解説するイメージ

結論から言うと、海外FX業者を使用することはオススメできません。

なぜなら、海外FX業者の使用にはメリット以上の大きなデメリットが存在するからです。

ここでは

  1. 海外FX業者の4つのメリット
  2. 海外FX業者の6つの大きなデメリット

について解説していきます。

海外FX業者の4つのメリット

海外FX業者は魅力的な面ばかりに目を向けられがちです。

ここでは、巷でよく語られる海外FX業者のメリットを4つ紹介します。

  1. ハイレバレッジなトレードが可能
  2. ボーナス・キャンペーンが充実している
  3. ゼロカットで借金が発生しない
  4. 業者を変えてもMT4・MT5が使える

メリット①ハイレバレッジなトレードが可能

海外FX業者最大レバレッジ
Exness無制限
is6FX(ハイレバレッジ口座)6,000倍
FBS3,000倍
XM(スタンダード・マイクロ口座)888倍
TitanFX(スタンダード口座)500倍
Axiory(スタンダード口座)400倍
海外FX業者の最大レバレッジ

国内FX業者は日本の金融庁の規制により最大レバレッジが一律25倍に設定されています。

しかし、海外FX業者は日本の金融庁の規制下にないので、数百倍ものハイレバレッジなトレードが可能です。

自己資金がかなり少額であっても高いレバレッジをかけることによって、大きな資金でのトレードが可能になるのが特徴です。

メリット②ボーナス・キャンペーンが充実している

海外FX業者ボーナスキャンペーン
Exness特になし特になし
is6FX口座開設ボーナス入金ボーナスキャンペーン
FBS口座開設ボーナス
入金ボーナス
取引ボーナス
デモトレードコンテスト
XM口座開設ボーナス
入金ボーナス
取引ボーナス
ボーナス復活キャンペーン
TitanFX特になし特になし
Axiory特になし入金ボーナスキャンペーン
海外FX業者のボーナスとキャンペーン

海外FX業者は口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引ボーナス、不定期開催されるキャンペーンなどがかなり豊富で、多くの日本のトレーダーが海外FXを選ぶためのインセンティブとして働いています。

国内FX業者でも取引量に応じてキャッシュバックを行なっている業者はありますが、口座開設ボーナスや入金ボーナスを積極的に行なっている国内FX業者はかなり少ないです。

メリット③ゼロカットで借金が発生しない

国内FX業者海外FX業者
追証ゼロカット
国内FX業者と海外FX業者のロスカット

国内FX業者でトレードしていて、口座残高以上の損失を出してしまった時や、一定の証拠金維持率を下回ってしまった場合は、追証として口座に追加入金する必要があります。

しかし海外FX業者ではゼロカットというシステムを採用している業者が多く、国内FX業者のような追証は発生しません。

海外FX業者でトレードをしていて、口座残高以上の損失を出してしまった時には、マイナス分を海外FX業者側が肩代わりしてくれるので、借金を負うリスクはありません。

→国内FX業者の追証と海外FX業者のゼロカットを詳しく知りたい方はコチラ!

メリット④業者を変えてもMT4・MT5が使える

MT4・MT5は世界中のトレーダーからの信頼を得ている取引プラットフォームです。

MT4・MT5では無料で豊富なテクニカルツールが用意されていたり、自動売買ツールにも対応していたりするので、多角的なトレードが可能になる点で大変使い勝手が良いです。

ただし、MT4・MT5を利用してトレードするためには、MT4・MT5を取引プラットフォームとして提供しているFX業者で口座開設する必要があります。

現状、国内FX業者でMT4・MT5を取引プラットフォームとして提供している業者は限られているので、国内FX業者でMT4・MT5を使ってトレードをすることはなかなかできません。

その代わり国内FX業者では自社開発の取引プラットフォームを各社で用意していることが多いです。

一方でほとんどの海外FX業者はMT4・MT5を取引プラットフォームとして提供しています。

加えて、MT4・MT5には複数のFX業者のアカウントを一括で管理できる機能が付いているので、大変便利になっています。

1つのMetaTrader内で、複数のFX業者の口座を切り替えてトレードができます。

海外FX業者の6つの大きなデメリット

ここまで海外FX業者の4つのメリットについて解説してきました。

解説した4つのメリットだけを見ると海外FX業者を使う価値はありそうに感じますが、ここから紹介する6つのデメリットを踏まえると、海外FX業者を使うことには大きなリスクがあることを理解していただけると思います。

海外FX業者のデメリットは以下の6つです。

  1. 金融庁からの警告を受けている
  2. 入出金のルールが複雑でわかりにくい
  3. 利益にかかる税金が多い
  4. スプレッドや取引手数料が割高
  5. 信託保全が義務化されていない
  6. 詐欺業者が多い

ここではデメリットを1つずつ詳しく解説していきます。

デメリット①金融庁からの警告を受けている

金融商品取引法に基づく登録を受けていない海外所在業者が、インターネットに日本語ホームページを開設する等により、外国為替証拠金取引(FX取引)や有価証券投資等の勧誘を行っている例が見受けられます。

また最近、海外所在の無登録業者とバイナリーオプション取引を行い、出金に応じてもらえないなどのトラブルになっている例も見られます。

日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは違法です。取引を行う前に取引の相手が登録を受けているかこちらで確認して、無登録の海外所在業者との取引は行わないよう、注意してください。

金融庁公式HP

金融庁の公式HPでは、日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者が、日本の居住者に対して金融商品取引業を行うことは違法であると明言しています

日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者が日本の居住者に対して金融商品取引業を行うことは違法であると明言しているイメージ

また、無登録でサービスを提供している海外FX業者は、金融庁より警告を受けることになります。

金融庁より警告を受けた者のリストを見てみると、日本で人気の高い海外FX業者も警告のリストに名を連ねています。

このように警告を出されていても海外FX業者が日本の金融ライセンスを取得しないのにはとある事情があります。

それは日本の金融ライセンスを取得してしまうと、海外FX業者の強みである「ハイレバレッジ」や「ゼロカット」などを日本基準に規制する必要があるからです。

つまり、日本の金融ライセンスを取得した海外FX業者は最大レバレッジを25倍にし、ゼロカットの代わりに追証を採用しなければならなくなります。

したがって海外FX業者は現状、法律的にかなり危ないところでサービスを展開しています。

海外FX業者がなぜ違法なのかを詳しく知りたい方はコチラ

デメリット②入出金のルールが複雑で分かりにくい

海外FX業者の入出金のルールはかなり複雑で、特に出金に関しては国内FXにはないルールが設けられていたりします。

入出金手段内容
国内銀行送金インターネットバンキングや、ATM振込で入出金する方法。
国際銀行送金国内の銀行を通して、海外のFX業者の口座に入出金する方法。
クレジット・デビットカードクレジットカードやデビットカードから入出金する方法。
オンラインウォレット(bitwallet、STICPAY)bitwalletやSTICPAYなどのオンラインウォレットから入出金する方法。
海外FX業者の入出金手段

海外FX業者の入出金ルールでもっとも特徴的なのは、「入出金のルートは同一にしなければならない」というルールです。

これはアンチマネーロンダリング(AML)の観点から規定されたルールです。

マネーロンダリングとは、違法なルートで得た資金の出所をわからなくするために資金移動を繰り返すことをいい、AMLはこのようなマネーロンダリングに対抗する姿勢のことをいいます。

特にクレジットカードで入金を行なった場合はAMLのルールが厳しく適応され、出金の際はクレジットカードによる出金が最優先されるようになります。

クレジットカードによる入出金の例

国内銀行送金で10万円、クレジットカードで2万円を入金し、トレードで5万円の利益を出したとします。

5万円を出金する際は、まずクレジットカードで入金額分の2万円を出金し、その後で残りの3万円を国内銀行送金によって出金することになります。

このように、海外FX業者の入出金のルールはかなり複雑になっています。

デメリット③利益にかかる税金が多い

海外FX業者でのトレードで大きな利益を出した際には、国内FX業者よりも大きな税金がかかってしまうことがあります。

所得額税率内訳所得控除
195万円以下15%所得税5%+住民税10%0円
195万円~330万円以下20%所得税10%+住民税10%9万7,500円
330万円~695万円以下30%所得税20%+住民税10%42万7,500円
695万円~900万円以下33%所得税23%+住民税10%63万6,000円
900万円~1,800万円以下43%所得税33%+住民税10%153万6,000円
1,800万円以上~50%所得税40%+住民税10%279万6,000円
海外FXの税金

国内FX業者でのトレードで得た利益は申告分離課税に分類されるので、FXで得た利益のみに20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)がかかります。

一方で、海外FX業者で得た利益は雑所得として分類され、総合課税と言う方式で課税されます。

総合課税では、海外FX業者でのトレードで得た利益以外の所得も合算した上で税率が計算されることになります。

海外FXの税金の例

給与所得が500万円の人が海外FXで200万円の利益を出したとします。

所得の合計が700万円だった場合は、33%の税率がかかることから、

200万円×33%=66万円

海外FXで稼いだ200万円のうち、66万円を税金として納める必要があります。

ここでわかるように、海外FXでは利益が出れば出るほど税金として持っていかれる額が大きくなってしまいます。

デメリット④スプレッドや取引手数料が割高

海外FXは国内FXに比べてスプレッドが広く、取引手数料などもかかることがあるので、取引コストがかなり割高になります。

海外FXの取引コストが割高な理由にアフィリエイターの存在があります。

前述のように海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得していないため、日本で堂々と顧客を勧誘することができません。

そこで、海外FX業者は日本国内で海外FXのアフィリエイトを行ってくれる者を募集しており、アフィリエイターに対してかなり多くのインセンティブを払っています。

XMのランクブロンズシルバーゴールドプラチナVIP
報酬$3$5$7$9$10
XMのアフィリエイト報酬

例えばXMのアフィリエイト報酬では、アフィリエイトで紹介した人がトレードを行うたびに1ロットにつき$3〜$10の報酬を獲得できます。

このアフィリエイト報酬は、海外FX業者を利用するトレーダーのスプレッドや取引手数料から得た利益から還元されたものであると考えられます。

したがって海外FX業者のスプレッドや取引手数料は国内FX業者に比べて割高になってしまいます。

デメリット⑤信託保全が義務化されていない

海外FX業者では信託保全が義務化されていません。

FX業者の資金管理の方法は大きく分けて、「分別管理」と「信託保全」の2つになります。

分別管理とは、トレーダーから預かった資産とFX業者が保有する資産を業者内で完全に分けて管理する方法のことを言います。

完全に分けているとは言っても、トレーダーの資産がFX業者の管理下にあることに変わりありません。

もしFX業者が倒産してしまうようなことが起きた際にはトレーダーの資産も危険に晒してしまうので、100%安全であるとは言い切れません。

一方で信託保全とは、トレーダーから預かった資産を第三者機関に預けて管理してもらう方法のことを言います。

もしFX業者が倒産してしまっても、トレーダーの資産だけは安全に守られます。

信託保全の中にも、一部信託保全と完全信託保全があります。

一部信託保全とは、トレーダーから預かった資産の一部を第三者機関に管理してもらう方式のことで、FX業者に何かあった場合にはトレーダーの資産の一部は返金されますが、全額返金してくれるとは限りません。

完全信託保全とは、トレーダーから預かった資産の全てを第三者機関に管理してもらう方式のことで、FX業者に何かあった場合にはトレーダーの資産の全額返金に応じてくれます。

国内のFX業者は完全信託保全を義務化しているのですが、日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者では信託保全の義務化は適用されません。

したがって信託保全の義務がない海外FX業者でトレードするということは、資産全てがなくなる可能性があるという大きなリスクを常に抱えていることになります。

デメリット⑥詐欺業者が多い

海外FX業者による詐欺被害は多く報告されています。

最近では「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる、マッチングアプリやSNSを通じて出会った外国人風の美男美女から海外FXへの入金を持ちかけられ、そのまま資金を持ち逃げされてしまう事例が多く報告されています。

無登録の海外所在業者は、業務の実態等の把握が難しく、仮にトラブルが生じたとしても業者への追及は極めて困難ですので、無登録業者との契約は行わないようにしてください。

金融庁公式HP

また詐欺被害にあった場合でも、被害の救済が難しいという現状があります。

日本の金融ライセンスを取得している業者であれば公的機関が指導を行うことができるので、詐欺被害を未然に防ぐことができたり、詐欺被害にあったとしても被害回復のためのアプローチを行いやすくなります。

しかし海外FX業者での詐欺被害に関しては、詐欺集団の所在地などの詳細な情報を掴みにくいこともあり、詐欺被害にあっても泣き寝入りに終わるケースが多いです。

海外FXの詐欺や詐欺被害にあってしまった時の対処法に関してはコチラ!

海外FX会社がド派手なサービスを提供できる理由は?裏側を業界のプロが解説

海外FX業者が、ユーザーに対して大盤振る舞いなサービスを提供できることについて、不思議に思われたことはありませんか?

秋田谷 紘平

FX会社の収益の源泉がスプレッドから発生する手数料だとすれば、ご自身の取引量と比較して、入金額に対してのボーナスが50%とか100%…

こうしたボーナスは手数料に対してではなく“入金額”に対して付与されるの、不思議ではありませんか?

加えてゼロカットです。
相場変動によってですが、週またぎで逆行して大きくギャップを空けて約定(強制ロスカット)したときなど、預け入れ資金を大きく超えた帳尻不足金(追証)が発生ことがあります。

それをFX会社が肩代わりしてくれるのはなぜか…考えたことはありませんか?

いずれもFX会社としてスプレッドから発生した収益の範囲であれば、このようなサービスもありかもしれませんが、実際は顧客の取引から得たスプレッド収益をはるかに超える損失(業者の損失)になります。これでFX会社の経営なんて続けられるわけありません。

秋田谷 紘平

海外FX会社はなぜこんな大判振る舞いなサービスができるのでしょうか?

ボーナスとゼロカットには、それぞれ以下のような裏の事情があります。

海外FX会社のサービスの裏側
ボーナス

そもそもFX会社の収益の源泉は、スプレッド収入だけではない。
いわゆる「B-book」処理による収益が主なので「顧客の損失=FX会社の利益」の構造だからです。

ゼロカット

そもそも「海外FX会社」という体で営業してため、帳尻不足金(追証)を請求したくても、日本国内の顧客に正式な請求活動ができない。

秋田谷 紘平

「国内FX会社はB-bookで吞んでるが、海外FX会社はA-bookだから健全…」などと、まことしやかに言ってる人もいるようですが、これは大間違いです。

純粋なA-book処理で提供できるレバレッジは、せいぜい100倍未満です。

500倍とか100倍での提供なんかできるわけありません。海外FX会社でも、業務処理はB-bookが当たり前です。

海外のFX会社は、顧客の損を前提のビジネスモデルが主流であるからこそ、派手なボーナスやゼロカットシステムが提供できる事実を知りましょう。

海外FXに関してよくある2つの疑問

海外FXに関してよくある2つの疑問を解説するイメージ

海外FXのメリット・デメリットについて踏まえた上で、ここでは海外FXに関してよくある以下の2つの疑問に回答していきます。

  1. 海外FXのアフィリエイトは違法になる?
  2. 無登録FX業者を利用したら法律違反になる?

疑問1 海外FXのアフィリエイトは違法になる?

海外FXのアフィリエイトはかなり違法性の高い行為です。

前述のように海外FX業者が日本の居住者に対してサービスの提供や広告を掲示するのは違法です。

海外FXのアフィリエイトは海外FX業者が日本で広告を掲示することができない代わりに、自分のブログ等で広告や宣伝を行い、その対価をもらう活動です。

以上のことから海外FXのアフィリエイトは海外FX業者の無登録営業の幇助をしていると解釈されてもおかしくありません

幇助とは法律用語で犯罪を後押しする行為のことを言い、刑罰の対象になります。

現時点で海外FXのアフィリエイトが法律違反として検挙された事例はありませんが、違法行為スレスレであることに変わりはないので、オススメできません。

海外FXのアフィリエイトの違法性に関して詳しく知りたい方はコチラ!

疑問2 無登録FX業者を利用したら法律違反になる?

結論から言って、無登録の海外FX業者を使ってトレードをすること自体は違法ではありません。

法律はそもそも犯罪の被害者を罰することはないことを考えれば当然と言えるでしょう。

しかし、前述のようにアフィリエイト目的で海外FX業者を使用することは違法になりかねないことを理解しておきましょう。

まとめ:海外FX業者の利用によるデメリットはかなり大きい

ここまで海外FXのメリットやデメリット、よくある疑問について解説してきました。

WikiFXの結論としては、海外FX業者の利用は全くオススメできません。

理由は以下の3つです。

  1. そもそも海外FX業者は違法性が高い
  2. トレーダーの資金が安全に守られているとは限らない
  3. 利益を出せたとしても、大半を税金で持っていかれる

海外FX業者はハイレバレッジでの運用が可能なので、一見資金効率が良いように見えます。

しかし、詐欺のリスクや業者の倒産リスク、高い税金などのトレード以外での心配事に振り回されてしまうことになります。

落ち着いた気持ちでトレードに臨まなければ、FXで安定的な利益を出すのは難しいです。

WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。

猪首顧問のFXコラム:「金融機関=安心」は世界で通用しない

われわれ日本人は、金融機関に対して手放しに信用してる人が多すぎます。

秋田谷 紘平

銀行とか証券会社と言っただけで、何の疑いも持たないケースがほとんです。

日本は世界でも3本の指に入るほど、金融への規制が厳しく、また監督を厳格に行っている国です。

その結果として、「金融機関=安心」と思い込む人が多いのでしょう。

特定の国の名前を上げることは避けますが、海外に出るといかに銀行であっても証券会社であっても、日本で享受しているサービスやモラル、保全・保護があると思ったら大間違いです。

金融行政や監督、およびライセンス制度があればまだしも、それすら充実していない国も多々あり、そのような国に本社(本部)組織を置いているFX会社も相当数あります。

金融監督がある国でも、その管理体制は日本を含む金融先進国と比べると、緩すぎるのが実情です。

秋田谷 紘平

口座凍結や出金拒否は当たり前、ある日突然アクセスができなくなって、会社自体の存在がなくなる、なんてことも日常茶飯事です。

海外FX会社には、国内FX会社には無い、大変魅力的に映るサービスが多々見えます。

しかし、今一度慎重に考えていただきたく思います。常識的に考えてください。

通常何かの商取引を始めるには、相手方の情報を慎重に調べるものです。
なのに、なぜFX口座を開設するときには、安易に業者を選んでしまうのでしょうか。

大事な資金を預けることに対して、目先の“美味しそうな”情報に惑わされないよう注意してください。

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海外FX口座の安全性については、こちらのサイトでも詳しく解説されています。

海外FX口座の安全性(ヤバさ)をプロが徹底解説します!

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WikiFXとは?

WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

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この記事を書いた人

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