海外FXでNDD方式の業者は“ほぼゼロ”|海外FX情報サイトの99%は嘘で出来ている

海外FX業者はNDD方式だからクリーンで安心!

国内FX業者はDD方式だから顧客に不利

これらの情報はすべて嘘です。

海外FX会社へ送客したいだけのアフィリエイトサイトですので、十分注意してください。

アフィリエイト報酬をなんとかして得るために、適当にネットで検索してきた情報をもとに記事を書いているケースがほとんです。まるで専門家のように…(苦笑)

さて、ここからはアフィリエイトを一切していないWikiFXが、DD方式とNDD方式についての正しい情報を書いていきます。

FXの注文の処理方式には大きく分けて「DD方式」と「NDD方式」の2種類存在し、それぞれの処理方式によってトレーダーの注文が執行されるプロセスが異なります。

DD方式とNDD方式について解説するイメージ

では、DD方式とNDD方式は具体的にどこに違いがあり、どうトレーダーに影響するのでしょうか?

この記事では

  • NDD方式について
  • DD方式について
  • DD方式とNDD方式に関してよくある間違い

について、専門家が詳しく解説していきます。

動画での解説はコチラ
目次

NDD方式とは

NDD方式について解説するイメージ

NDD方式はノンディーリングデスク方式の略で、FX業者の注文処理方式の1つです。

NDD方式の最大の特徴は、トレードにディーラーが介入しないことです。

NDD方式では、カバー先の金融機関から提示された価格とトレーダーが注文した価格を自動で付け合わせることで、トレーダーからの注文を約定させています。

また、NDD方式を採用する場合はインターバンク市場から提示されたレートに、取引手数料やスプレッドを上乗せして利益を得ています。これをマークアップと呼びます。

したがって、NDD方式ではトレーダーの取引量に比例してFX業者もマークアップ分の利益を得られるという構造になっています。

NDD方式はDD方式と比べるとFX業者側の収益性が薄く、NDD方式で得られるマークアップだけではFX業者が十分な利益を上げるのは難しいと言われています。

NDD方式はさらに「ECN方式」と「STP方式」に分類される

NDD方式にはECN方式とSTP方式があるイメージ

NDD方式は「ECN方式」と「STP方式」の2種類に分類されます。

いずれもトレーダーの注文がディーラーの介入なしにインターバンク市場に流されるという点で共通していますが、インターバンク市場に流されるプロセスが異なります。

STP方式

STP方式のイメージ

STP方式とはStraight Through Processingの略で、NDD方式の1つです。

STP方式ではトレーダーの注文は一度FX業者側のシステムを通過して、カバー先の金融機関に流れます。

つまり、トレーダーはインターバンク市場の外側から間接的にトレードに参加している状態になります。

FX業者のシステムを一度経由しますが、DD方式のようにディーラーなどの人為的な介入はされず、自動的に注文をカバー先の提示レートとマッチングさせるシステムを採用しています。

また提示価格はマークアップ分のスプレッドを上乗せした状態でトレーダーに提示されており、このマークアップ分がFX業者側の利益になっています。

ECN方式

ECN方式のイメージ

ECN方式とはElectronic Communications Networkの略で、NDD方式の一つです。

ECNとは電子取引所、つまりインターバンク市場を指しており、トレーダーはインターバンク市場に直接参加をして、トレードをすることになります。

インターバンク市場では金融機関などの大口のトレーダーや個人投資家などが参加しており、オークション形式で売買価格のマッチングが行われていきます。

トレードのプロセスの中でスプレッドの上乗せなどのFX業者による介入が全く行われないことから、取引の透明性がSTP方式に比べて高いと言えます。

ただし、トレーダーの注文に対してマッチングする反対注文が不足していた場合には、そもそも約定されないか、ひどいスリッページが発生することがあります。

NDD方式のメリット

NDD方式はディーラーが介入しないことから、DD方式よりも取引の透明性が高いという特徴があります。

DD方式で注文を処理していた場合、トレーダーが大きすぎる利益を出してしまうとFX業者にとって大きなマイナスになってしまうので、出金拒否や口座凍結で利益を差し押さえされてしまう可能性があります。

その点NDD方式で注文が処理されていた場合は、トレーダーの注文によってFX業者がマイナスを被ることはないので、トレードの透明性を期待することができます。

NDD方式のデメリット

NDD方式はFX業者の利益となるマークアップがコストとしてかかってきてしまうので、DD方式と比較して実質的なスプレッドが広くなってしまうというデメリットがあります。

また、注文が約定するまでの様々な取引システムを経由するため、データのやり取りに遅延が生じ、結果的にこれがスリッページとなってしまう可能性が高い方式でもあります。

NDD方式を採用しているとされている海外FX業者

海外FX業者処理方式確認場所
XMNDD(DD)サポートデスク
BigbossNDD方式公式HP
AxioryNDD方式公式HP
VirtueForexNDD方式公式HP
TradeviewSTP/ECN/NDD方式公式HP(英語)
TradersTrustSTP/NDD方式公式HP
IFC MarketsDD/NDD方式公式HP(英語)
TitanFXSTP/ECN方式公式HP(英語)

以上の海外FX業者は公式HP、またはサポートデスクにてNDD方式を採用していると主張しています。

実際のところ、どのような処理方式で顧客の注文を捌いているのかは業者内部の人間にしかわかりません。

まt前述の通り、NDD方式ではマークアップ分のみがFX業者の収益源になります。

このことから考えると、ボーナスが豊富な海外FX業者が収益性の薄いNDD方式のみを採用していることは考えにくいという印象を受けます。

下記でも詳しく解説しますが、基本的にはNDD方式とDD方式を併用しているFX業者が多いです。

DD方式とは

DD方式について解説するイメージ

DD方式とはディーリングデスク方式の略で、FX業者のディーラーがトレーダーからの注文に対して反対売買をすることで、約定させる処理方式のことを言います。

また、トレーダーからの注文に対して反対売買をする行為を「注文を呑む」または「呑み行為」と呼びます。

トレーダーからの注文を呑むと、FX業者のディーラーはトレーダーからの注文を大量に抱えることになります。

そこで、ディーラーはトレーダーからの注文同士を相殺しあって、抱えているポジションを少なくします。

この相殺する行為のことを「ネッティング」と呼び、ネッティングした後に残ったポジションのことを「ネットポジション」といいます。

ネッティングの例

例えばディーラーが買いポジションを1000枚、売りポジションを900枚抱えているとします。

この時ディーラーは買いのネットポジションを100枚抱えている状態になります。

ネットポジションを抱えたディーラーは、ネットポジションに対して以下の2つの選択肢を取ることができます。

ディーラーの業務内容
1. カバー先の金融機関とカバー取引を行うディーラーが抱えているネットポジションに対して、反対の注文をカバー先に出して、リスクヘッジを行う。
2. 注文をそのまま呑むディーラーが抱えているネットポジションに対して、カバー取引を行わない。FX業者がリスクを全面的に背負う。
ディーラーの2つの選択肢

ネットポジションを抱えるということは、同時にFX業者が価格変動のリスクを抱えている状態と同じになります。

このリスクを軽減させるためにディーラーはカバー取引を行います。

カバー取引の例

ディーラーは買いのネットポジションを100枚抱えているとします。

この時カバー先に100枚の売り注文を出すことで、ディーラーのネットポジションはゼロになり、価格変動へのリスクヘッジを行うことができます。

あるいはネットポジションに対してカバー取引を行わず、そのまま呑むという選択肢もあります。

ネットポジションをそのまま呑んでしまうとFX業者は価格変動リスクを抱えることになるので、本来は望ましい行為ではありません。しかしネットポジションの方向に価格が伸びた場合には、その分ディーラーは利益を得ることになります。

DD方式のメリット

FX業者のディーラーの注文処理能力が優秀であった場合、DD方式によって大きな利益を得ることができるので、トレーダーに対して提供するスプレッドをかなり狭くすることができたり、トレーダーに対するボーナスなどを豊富にすることができます。

「DD方式はスプレッドやボーナス面で有利」というイコール関係で理解するのではなく、

ディーラーが優秀→DD方式でFX業者が潤う→スプレッドを狭くする余裕、ボーナスを豊富にする余裕が生まれるという因果関係で理解する方がより正確です。

DD方式のデメリット

DD方式ではディーラーがトレーダーの注文に介入しているため、レートの人為的な操作などの不正をしばしば疑われることがあります。

またFX業者によっては、取引プラットフォームにMT4などの代わりに独自のプラットフォームを採用していることが多く、DD方式による取引のプロセスはブラックボックス化されています。

海外FX業者のケースで言うと、トレーダーの注文枚数に応じて約定レートを調整するなどの不正を働く業者もあると言われています。

そのことから、DD方式ではトレーダーの注文が正常に執行されているのかが不透明であるというデメリットもあげられます。

DD方式とNDD方式に関してよくある誤解

DD方式とNDD方式に関してよくある誤解について解説するイメージ

DD、NDD方式について解説したインターネット上の記事は誤った情報を発信していることが多く、多くの方がDD、NDD方式などの処理方式に関して誤って理解している印象を受けます。

ここではDD、NDD方式に関して特にされやすい3つの間違いを取り上げていきます。

間違い1 A-Bookの業者、B-Bookの業者という括り方

A-Book、B-BookはFX業者を分類する用語ではなく、FX業者がトレーダーから受け取った注文をどのように処理するかを分類する用語です。

前提として、海外FX会社はほぼすべてDD方式の業者です。

DD、つまりはFX会社のディーリングデスクで、顧客の注文を相殺して残ったポジション(ネットポジション)をどのように処理するかを決めるわけです。

業者が為替リスクを取って相対で受けることを「B-Book処理」、リスクを取らずにカバー先に手数料を払って注文を流すことを「A-Book処理」と呼ぶのです。

また、FX会社によっては利益を最大化するために、勝っているトレーダーと負けているトレーダーを積極的にグループ分けして、注文処理方式を変えている場合もあります。

・勝っているトレーダーのネットポジション→カバーする
・負けているトレーダーのネットポジション→相対で受ける(呑む)
とすれば、業者は利益を最大化できますね!

さて、こうした処理の実情は国内FX、海外FXどちらも同じです。

なぜなら、国内FXも海外FXもDD方式を採用している業者が圧倒的に多いからです。

顧客同士の注文を相殺するマリー取引はネガティブに捉えられがちですが、FX会社のリスク管理の一つと言えます。また、相対取引だからといって、トレーダーに何かマイナスがあるわけではありません。

また、日本の金融ライセンスを取得している国内FX業者は注文の処理方式を正直に申告する義務がありますが、海外FX業者にはその義務がありません。

ちなみに国内FX会社にはカバー率の開示義務がありますので、どの業者がどれくらいカバー先に流しているかを誰でも見ることができます。こちらの方が全然クリーンだと思いませんか?

海外FX業者の注文処理方式を客観的に調べる方法

FX業者がそれぞれの注文ごとにどの処理方式を使っているかはその業者にしかわかりません。

しかし、WikiFXで各国が発行している金融ライセンスを確認することによって、FX業者が採用できる注文の処理方式を知ることができます。

WikiFXで各国が発行している金融ライセンスを確認する手順1

WIkiFXにアクセスし、中央の検索バーに安全性を調べたいFX業者の名前を入力します。入力したら、検索アイコンをクリックします。

WikiFXで各国が発行している金融ライセンスを確認する手順2

検索結果が表示されるので、調べたいFX業者をクリックします。

WikiFXで各国が発行している金融ライセンスを確認する手順3

表示された画面の左側で検索したFX業者が取得している金融ライセンスを確認できます。

WikiFXでXMを調べてみると、金融ライセンスの欄に(MM)とついた金融ライセンスを確認できます。

MMとはマーケットメーカーの略で、DD方式をさしています。

つまり、XMはオーストラリアの金融庁(ASIC)とキプロスの金融庁(CYSEC)の認可の下、DD方式での注文処理をすることができます。

また、MMの認可の下ではNDD方式での注文処理も可能になります。

したがって、XMではDD方式とNDD方式の両方の処理方式を採用することが可能であることを理解しておく必要があります。

いつもお世話になっております。

お問合せ頂き、有難うございます。

弊社は金融商品、より具体的には”差金決済取引”(一般的にCFDと知られるもの)の売買を行い、通常そして継続的に公表された見積価格で注文のオープン、決済を行いますため、“”マーケットメーカー(Market Maker)”として分類されますので、ご案内申し上げます。

また弊社は“ディーリングデスク不在”モデルで運用しております

弊社ではディーリングデスク部門は存在しますが、こちらの部門に所属する弊社社員はお客様の注文執行に一切介在いたしません。弊社の取引プラットフォームは自動化されたシステムで運用され、すべての注文は弊社の取引プラットフォームにて人的介在なしで自動的に執行されます。さらに、弊社のディーリングデスクの主要機能は、弊社のシステムならびにプラットフォームの円滑な運用を監視することにあります。

XMのサポートデスクに問い合わせをしてみたところ、確かにXMはマーケットメーカー、つまりDD方式を用いることのできる業者だと認めつつも、ディーリングデスク不在モデル、つまりNDD方式で運用していると発言しています。

WikiFXで安全性と日本の金融ライセンス取得を確認する手順

また、別の業者を調べてみると(STP)とついた金融ライセンスを確認できます。

STPとついた金融ライセンスではNDD方式で注文処理のみを認可しており、DD方式での注文処理は認められていません。

STPのライセンスを持っていれば、それは完全なNDD業者と言えるでしょう。

間違い2 呑み行為=悪徳業者 という認識

「呑み行為」と聞くと悪い印象を持たれる方が多いのではないでしょうか?

結論から言って、呑み行為をしている業者は悪徳業者であるという認識は間違っているので、いますぐ捨てましょう。

そもそも呑み行為とは、トレーダーから受けた注文をカバー先に取り次がず、そのままFX業者内でポジションを保有し続けることをいいます。

例えば、現在ディーラーがトレーダーから1000枚の買い注文と2000枚の売り注文を出されたとします。

この時、ディーラーはトレーダーに対して反対売買をする必要があるので、1000枚の売りポジションと2000枚の買いポジションを抱えることになり、1000枚の買いのネットポジションが発生します。

ディーラーが今後の相場が買い優勢になると考えているのなら、そのまま買いのネットポジションを保有し続ける、つまり「呑む」ことで利益を出すことができます。

一方で今後の相場が売り優勢になると考えているなら、今抱えている買いのネットポジションはFX業者にとってリスクになるので、カバー先に新たに売り注文を出すことで、買いのネットポジションを軽くすることができます。

この例でわかるように、呑み行為とはディーラーがトレーダーからの注文をどのように処理するかの話であって、その後の値動きやトレードの勝敗を左右しない要素なので、心配する必要はありません。

間違い3 採用している処理方式でFX業者を選ぶ

ほとんどのFX業者がA-Book処理とB-Book処理の両方を柔軟に使い分けており、トレーダーは自分の注文が何の方式で処理されるかを選ぶことができません。

したがって、FX業者の採用している処理方式でトレードするFX業者を決めることはオススメできません。

WikiFXではFX業者を選ぶ際の基準として以下の2つを採用することをオススメします。

  1. 安全性
  2. 日本の金融ライセンスを取得している

この2つの基準はWikiFXで調べることができます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スクリーンショット_2021-12-15_13_07_11-5-1024x585.png

先ほどと同様にWIkiFXにアクセスし、中央の検索バーに安全性を調べたいFX業者の名前を入力します。入力したら、検索アイコンをクリックします。

WikiFXで安全性と日本の金融ライセンス取得を確認する手順2

検索結果が表示されるので、調べたいFX業者をクリックします。

WikiFXで安全性と日本の金融ライセンス取得を確認する手順3

FX業者の安全性は10段階で評価されています。なるべく評価の高いFX業者を使うことをオススメします。

また、日本の金融ライセンスを取得しているかは画面左で確認することができます。

FX業者を選ぶ際は、日本国旗がアイコンになっている日本の金融ライセンスが表示されていることを確認してください。

間違い4 海外FX業者はNDD方式が多く、国内FX業者はDD方式が多い

海外FX業者にトレーダーを紹介することで収益を得ているアフィリエイターの記事により、Web上では「海外FX業者はNDD方式が多い」と記載されている場合が多いです。

しかしこれは真っ赤なウソ!

海外FX会社の99.9%はDD方式の業者です。

理由は至ってシンプルです。

そもそもハイレバレッジを提供する業者の時点で、DD方式での処理を一切していないNDD方式のみの業者(純A-Book)ということはありえません。

例えば、レバレッジ1,000倍を主張する業者があったとします。顧客の注文の1,000倍の証拠金をFX会社が用意してカバー先に流すというのは、LPとの多大な取引コストをすべてFX会社が負担することを意味しています。

顧客同士の注文を相殺したり、業者が注文を呑んだりしなければハイレバレッジは実現しません。

仮にハイレバレッジの純A-Book業者があったとしても、そうした業者が顧客にボーナスやゼロカットなど、資金力が必要なサービスを提供することは現実的ではありません。

まとめ:FX業者は処理方式ではなく、安全性で選ぼう

ここまで、FX業者の処理方式について解説してきました。

FX業者の処理方式に関してはFX業者の内部事情であることもあり、一次情報を得ずらく誤った情報が拡散されやすいです。

「DD方式のFX業者は危険!NDD方式のFX業者は安全!」

という論調も、海外FX業者や海外FXのアフィリエイターが海外FX業者への口座開設を促すためのプロパガンダに過ぎません。

FX業者を選ぶ際は以下の2つの条件を満たした業者を選ぶようにしましょう。

  1. 安全性が高い
  2. 日本の金融ライセンスを取得している

WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。

WikiFXとは?

WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

早稲田大学法学部を卒業後、FXでトレードを続けながらFX専門のWebライターとして活動。
海外滞在を通して身につけた英語力を武器に、英文献を用いた多角的な記事の執筆が得意。

コメント コメント 0

コメントする