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FXはゼロカットシステムがあれば本当に安全?プロが徹底解説

ゼロカットシステムがあると安全にFXができる?

ゼロカットシステムにはメリットしかない?

「ゼロカットシステム」と聞いて上記のようにお考えの方も多いのではないでしょうか?

ゼロカットがあれば口座資金がマイナスになることはないので、メリットばかりのように思えます。

しかしゼロカットシステムに頼ってばかりいると、長期的に資産を築く際の障壁になってしまうことがあります。

FXで資産を形成していくためにはゼロカットシステムについて正しく理解し、そのデメリットについても詳しく知っておく必要があります。

この記事ではFXのゼロカットシステムに関する以下の6つについて解説していきます。

  • FX業者が導入しているゼロカットシステムとは?
  • 国内FX業者がゼロカットシステムを導入していない理由
  • 海外FX業者がなぜゼロカットシステムを導入しているのか
  • ゼロカットシステムを使用するメリット
  • FXでゼロカットシステムをおすすめ出来ない理由
  • FXのゼロカットシステムはおすすめ?

この記事を読めばFX業者が導入しているゼロカットシステムについて詳しく理解し、安全にFXに取り組むことができます。

目次

FX業者が導入しているゼロカットシステムとは?

ゼロカットシステムとは、急激な価格変動により口座残高がマイナスになった場合に、FX業者がその損失分をゼロにしてくれるシステムのことです。

ではなぜマイナスの口座残高が発生してしまうのでしょうか?

それは、一瞬で大きく価格変動した際にFX業者に注文が殺到し、約定が遅延することでロスカットが間に合わなくなってしまうからです。

ゼロカットシステムを導入してないFX業者では口座残高がマイナスになった時に強制決済されてしまうこともあります。

その場合、トレーダーはそのマイナス分を借金として抱えることになります。

このような借金は、追証とよばれる形で追加入金をしてFX業者へ返済しなければなりません。

したがってゼロカットシステムを導入しているFX業者を用いると、急激な価格変動による借金のリスクをなくすことができるという利点があります。

国内FX業者がゼロカットシステムを導入していない理由

借金のリスクをなくしてくれるゼロカットシステムですが、導入しているのは海外FX業者のみで、国内FX業者は導入していません。

国内FX業者がゼロカットシステムを導入していないのには理由があります。

それは、金融商品取引法第38条、39条でFX業者による顧客の損失の補填が禁止されているからです。

第三十八条の二 金融商品取引業者等は、その行う投資助言・代理業又は投資運用業に関して、次に掲げる行為をしてはならない。

二 顧客を勧誘するに際し、顧客に対して、損失の全部又は一部を補てんする旨を約束する行為

金融商品取引法第38条

第三十九条 金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。

 有価証券の売買その他の取引又はデリバティブ取引につき、当該有価証券又はデリバティブ取引について顧客に損失が生ずることとなり、又はあらかじめ定めた額の利益が生じないこととなつた場合には自己又は第三者がその全部又は一部を補塡し、又は補足するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為

金融商品取引法第39条

そのため、顧客の損失をFX業者が補う行為であるゼロカットシステムを国内業者は導入することができないのです。

また、FX業者がゼロカットシステムを執行する際は、顧客の損失を負担しなければならず、その負担費用はFX業者の損失となってしまいます。

ゼロカットシステムによる損失からFX業者を守るため、このような法律が日本では制定されているのです。

ではゼロカットのない国内FX業者では、追証を請求されてしまうリスクが高いということなのかといえば、そうではありません。

日本のFX業者は投資家が追証にならないようにロスカットレートを一定以上にして対策をとっています

FXでは取引数量に対して証拠金にどれだけ余裕があるかの基準として証拠金維持率が設定されています。

つまり証拠金維持率がマイナスになってしまうと追証となってしまいます。

しかしほとんどの国内FX業者ではロスカットレートが証拠金維持率50〜100%に設定されています。

国内FX業者ロスカットレート
楽天FX証拠金維持率50%
DMM FX証拠金維持率50%
SBI FX証拠金維持率50%
GMO FX証拠金維持率80%
LINE FX証拠金維持率100%
国内FX業者のロスカットレート

例えば、楽天FX、DMM FX、SBI FXトレードではロスカットレートが証拠金維持率50%、GMO FXでは80%、LINE FXでは100%と設定されています。

このようなロスカットレートは国内ビットコイン取引所でも同様に設定されています。

したがって、よほどの急な価格変動がない限り国内FX業者で追証を請求されることはないのです。

スプレッドなどの取引手数料も考慮すると、ゼロカットシステムがある海外FX業者を使うよりも日本のFX業者を使うことがおすすめです。

海外FX業者がなぜゼロカットシステムを導入しているのか

ゼロカットシステムの執行には大きな費用がかかるため、FX業者にとってはマイナスの負担にしかなりません。

それにも関わらず多くの海外FX業者がゼロカットシステムを導入しています。

実際に海外FX業者が拠点をおいている国の発行する金融ライセンスではゼロカットシステムが義務化されていたりと、多くの海外FX業者で導入が進んでいます。

ではなぜわざわざゼロカットシステムの導入が義務化されている金融ライセンスを取得しているのでしょうか?

それには主に以下の2つの理由があります。

  • 口座開設者を多く獲得できるから
  • 借金の未払いによる経営破綻リスクを回避するため

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

理由1: 口座開設者を多く獲得できるから

海外FX業者の収益は主に以下の2つで成り立っています。

  • スプレッド
  • 取引手数料

スプレッドや取引手数料を稼ぐためには、より多くの口座開設者を集めてたくさん取引をしてもらうことが重要になります。

それゆえ、海外FX業者の収益の構造上、口座開設者を多く集めることは収益を増やすための最優先事項なのです。

ゼロカットシステムを提供することで、相場変動による借金のリスクがなくなるため、口座開設者に安心感をあたえることができます。

借金を抱えるリスクがないから、ゼロカットシステムがある海外FX業者を選択すると考える人も少なくありません。

したがって、ゼロカットシステムを提供すると、提供していない業者よりも多くの口座開設者を獲得することができるのです。

また、取引手数料を稼ぐために口座開設者にFXでより多くの量の取引をしてもらうことも重要です。

ゼロカットシステムがあるおかげで、追証を恐れてFXをしなくなるということを防ぐことができ、より多くの量の取引を期待することができるのです。

理由2: 借金の未払いによる経営破綻リスクを回避するため

ゼロカットシステムがないと、価格の急変動によって顧客の口座残高がマイナスになった場合、FX業者は追証という形で借金を回収しなければいけません。

ロスカットをした取引参加者は手持ち資金が少なく、そのような人から借金を回収することは困難です。

追証を回収するためには取り立ての手間や訴訟費用などの莫大なコストをかける必要があるのです。

また、追証によって借金を回収できないリスクもあります。

実際に2019年1月に発生したアップルショックでは約10億円の未回収金が発生しました。

ゼロカットシステムを導入することでこのような顧客負債の回収コストをおさえることができるのです。

その結果、FX業者はコストを抑えて、安定した経営をすることができます。

ゼロカットシステムを使用するメリット

ここまで海外FX業者がゼロカットシステムを導入しているのは、業者側に目的や、メリットがあるからだと解説しました。

その一方でトレーダー側にもゼロカットシステムを使用するメリットがあります。

具体的には主に以下の3つを挙げることができます。

  • 借金リスクを低く保てる
  • ゼロカットを用いた手法を使うことが可能
  • 自動売買システムを安全に運用できる

ここでは3つのメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。

メリット1: 借金リスクを低く保てる

FX初心者はゼロカットシステムを用いると借金リスクを低く保つことができます。

相場が予想外の動きをした際、投資資金を守るために損切りをしなければいけません。

しかし、FX初心者は急激な相場変動に対応できないことや損切りに負のイメージを持っていることが原因で、ポジションをいつまでも保有してしまうことがあります。

価格変動の激しい相場では早めの損切りを心がけなければ最悪の場合、強制ロスカットが機能しないような急激な値動きにより証拠金がマイナスで強制決済になり、追証を払わなければならなくなってしまいます。

急激な値動きが起こった際は、損切りの逆指値も正常に機能しない場合があり、想定以上の損失を出してしまうことがあります。

したがって、ゼロカットシステムがあることで上手に損切りのできない初心者でもこのような借金を抱えるリスクをなくすことができます。

メリット2: ゼロカットを用いた手法が利用可能

ゼロカットを提供しているFX業者でトレードしている場合、ゼロカットで元本以上の損失が発生しないことを利用したギャンブル的な手法を利用することができます。

ゼロカットがあることによって最大のリスクを「元本が0になること」だけに抑えることができる一方で、かなりのハイリターンを期待できることから、理論上一攫千金を狙うことができます。

しかし以下の記事でも詳しく説明していますが、このようなギャンブルトレードは適切な資金管理法が身につかないことや、爆発的な資金増がもたらす税金面での弊害なども踏まえれば絶対に避けるべきだと言えるでしょう。

メリット3: 自動売買システムを安全に運用できる

ゼロカットシステムを使うと自動売買システムを安全に運用することができます。

自動売買システムを運用する際は自ら相場を見ている期間が少ないため、急な価格変動に対応することが非常に難しいです。

その際、ゼロカットシステムがあると最大損失を口座範囲内の金額まで抑えることができ、リスクを限定することができます。

したがって自動売買システムの資金管理としてゼロカットシステムを使うことは有効な手段となります。

FXでゼロカットシステムをおすすめ出来ない理由

ここまでゼロカットシステムのメリットを解説してきました。

一見ゼロカットシステムにはメリットしかないように思えますが、結論としてあまりオススメできません。

理由として以下の3つを挙げることができます。

  • 正しい資金管理能力が身につかなくなってしまう
  • スプレッドが広い傾向にある
  • FX業者が倒産してしまう可能性が高い

ここではそれぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

理由1:正しい資金管理能力が身につかなくなってしまう

前述したようにゼロカットが採用されている海外FX業者では、損失額が口座残高に限定されているため、ハイレバレッジを用いたギャンブルトレードが可能です。

ハイレバレッジトレードはうまくいけば投資金額を爆発的に増やすことが可能です。

しかし、ハイレバレッジトレードの破産確率はかなり高く、長期的に資産を形成することはかなり難しくなっています。

バルサラの破産確率により確認することができます。

また、ゼロカットシステムは損失の上限が決まっているため資金管理に対する意識が薄まってしまいます。

ゼロカットによる資金管理に慣れてしまうと損切りができなくなったり、入金を繰り返してしまったりと、正しい資金管理能力が身につかなくなってしまいます。

ゼロカットシステムによって失ってしまう資金管理能力は、長く資産運用をする際には必須の能力です。

したがって、資金管理能力を正しく身につけるためには、損切りをゼロカットシステムに頼るのはオススメできません。

理由2: スプレッドが広い傾向にある

ゼロカットシステムを導入している海外FX業者の主な収益源は取引手数料です。

より多くの取引手数料を得るために、海外FX業者はスプレッドを広く設定しています。

たとえば日本国内のFX業者ではドル円のスプレッドが0.1〜0.2pipsなのに対して、海外FX業者では1〜2pipsと約10倍の差があります。

スプレッドが広いFX業者で何度も取引を行うと、その取引手数料の積み重なりは莫大な損失となってしまいます。

理由3: FX業者が倒産してしまう可能性が高い

ゼロカットシステムを提供している海外FX業者は倒産してしまう可能性が国内FX業者と比べて高いです。

すべての海外FX業者がサービス面において似通っており、既存の顧客を抱えている業者が強く、新たな顧客もそこに流れてしまう傾向にあります。

その結果として海外FX業者の収益構造上、一部のFX業者に収益があつまり、大部分の業者は経営悪化で倒産してしまうのです。

悪質な場合、経営が不安定なFX業者はゼロカットシステムを採用していると宣伝しているのにも関わらず、追証を要求してくる場合もあります。

悪質なFX詐欺業者に関しては以下の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。

ゼロカットに関する注意点

ここまでゼロカットのメリット・デメリットについて解説してきました。

ここではゼロカットについて知っておくべき注意点について解説していきます。

  • ゼロカットを利用した両建てをすると口座凍結の恐れあり
  • ゼロカットを反故するFX業者も存在する

ゼロカットを利用した両建てをすると口座凍結の恐れあり

両建てはFXで一定期間利益を確保する方法として有効です。

両建てを禁止している海外FX業者
  • XM Trading
  • LAND FX
  • Discovery FX
  • TitanFX
  • GemForex
  • Discovery FX
  • BigBoss
  • FX Beyond
  • CXCMarkets
  • FBS
  • FXGT
  • Vantage FX

しかしゼロカットシステムを採用している多くの海外FX業者では異なるFX業者間の両建てを禁止しています。

それはFX業者のゼロカットとクッション機能付きのボーナスを悪用した手法が使用されることを防ぐためです。

この手法の概要については以下の記事で詳しく説明しています。

両建てに関するルールを知らないと、出金ができなかったり、口座が凍結されてしまったりとトラブルに繋がってしまいます。

また、異なる海外FX業者間での両建てはFX業者にはバレることがないように思われがちです。

しかし、多くの海外FX業者はMT4などの共通したプラットフォームを使用しているため、すぐにバレて口座凍結されてしまいます。

ゼロカットを反故するFX業者も存在する

過去に発生したスイスフランショックでは、急激な値動きによりロスカットが正常に執行されずに、多くのトレーダーがマイナスの口座残高を抱えることになりました。

その際、海外FX業者を利用していたトレーダーはゼロカットシステムが適用されることを当然のように期待していましたが、海外FX業者であるFXDDではトレーダーに対して追証請求を行いました。

このように、ゼロカットを行うとされているFX業者でも、スイスフランショックのような異常事態が発生した場合人は、会社の経営を保つために追証を請求する姿勢に切り替えることがあります。

FXDDのゼロカット問題に関しては以下の記事で真相を解説しているので、ご参照ください。

まとめ:ゼロカットに頼り過ぎないようにしよう

ここまでFXにおけるゼロカットについて解説してきました。

ゼロカットは借金リスクを軽減させてくれる点で大変便利です。

しかしゼロカットに頼りきったトレードをしてしまうと、長期的な資産形成が難しい上に、資金管理能力を身につけることができなくなってしまいます。

ゼロカットは積極的に使用するのではなく、最悪の事態にトレーダーを守ってくれるセーフティーネットのようなものだと認識しておきましょう。

WikiFXでは海外FXよりも安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。

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この記事を書いた人

早稲田大学法学部を卒業後、FXでトレードを続けながらFX専門のWebライターとして活動。
海外滞在を通して身につけた英語力を武器に、英文献を用いた多角的な記事の執筆が得意。

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